50代の物忘れ・情報処理力低下に悩む私がやっている対策|脳内多動と手話の話
50代になってから、物忘れや言葉の理解がうまくいかないことが増えました。
「昔はもっと頭が回っていたはずなのに」と感じる瞬間が日常にちらほら。
ふく子自身は、3人の子育てと仕事を並行してきた中で、ずっと脳が多動状態。
今になってようやく、その蓄積が“疲れ”として表れていると気づきました。
この記事では、そんな「脳の疲労」や「処理能力の低下」に悩む私が感じたことと、実際に役立っている小さな対策やツールについても紹介します。
過去の自分を振り返って思う「脳の使いすぎ」
30代のころ、仕事量も多く、時間に追われる職場で働いたことで、脳の回路が常にオン状態でした。
電話対応しながら別の作業をする…そんなマルチタスクが当たり前だった時代。
今思えば、文字を書くのも速記のような雑さになり、頭の中だけが常にフル回転。
そうやって知らぬ間に「脳内多動」のベースができあがっていたのだと思います。
そして今、処理が追いつかなくなってきた
50代のふく子は、少し情報が多くなると頭が混乱するようになりました。
スマホのリマインダーやカレンダー、ふせんを駆使して防いではいますが、これを忘れてしまうと、うっかり忘れが増える日々。
1つ1つの作業は難しくなくても、「同時に考える」ことに疲れてしまうのです。
やってしまった失敗談と「思い込みの怖さ」

ある日、手話通訳の選考試験の会場を間違えてしまいました。
メールでの案内は説明会で1通、選考試験の申込で1通来ていました。
説明会場と選考試験会場が異なっていたのに気づかなかったのです。
早合点、思い込みの魔物です。
早めに違う会場にいることに気がづいたので、急いで駆け出し、たまたま目の前にきたタクシーに乗り、選考会場に向かいましたが間に合いませんでした。
また、4500円のタクシー代に対して、10500円を払い、6000円という正しいお釣りがやってきたのに、「1000円多いよ♪」と返却し、元気に「ありがとう!!」と言って会場に駆け出してしまった。
1000円多く払ってしまいました・・・・
運転手さんにお昼をおごってあげた、徳を積んだと、良いことをした、と自分に言い聞かせました。
余計な計算をするもんじゃないなとも思いました。
これは年々多くなるので「まず、一旦、立ち止まって、落ち着いて」を意識してやらなければならないです。
上記のような失敗は大元が間違って記憶しているので、事前確認をする習慣をつけるしかないです。
とはいえ、これは年々ひどくなるような気がするので対策をします。
私が実際に使っている“物忘れ防止”ツール・工夫

ここからは、私が「これは助かるかも」と感じた工夫やツールをいくつかご紹介します。
実際に試してみて「これは使いやすいかも」「ここが惜しいな」と感じたことを正直に書いていきます。
アプリ初心者の方にも、何かひとつでも取り入れてもらえたら嬉しいです。
●カレンダー + ふせんメモ
家の壁に貼ってあるカレンダー記入もしますが、補足でふせんをペタペタ貼るだけ。
予定が変わったらふせんごと剥がせばいいので、書き直す手間がありません。
「学校の提出物」「通院日」「振込予定」など、家族で共有したい予定はここに貼っています。
ふせんの色を人ごとに分けると、誰の予定かもひと目で分かります。
メリットは、目に見える場所にあると忘れにくいこと。アナログならではの“安心感”もあります。こなしたものはポイっと捨てて、頭のメモリを減らせる気分になれます。
デメリットは、外出中には見られないこと。
それに、ふせんが増えすぎると逆にごちゃごちゃしてしまうので注意が必要です。
●アナログ手帳 + チェックリスト
毎朝、やることを手帳にざっくり書き出して、終わったら線を引いて消します。
いわゆる「ToDoリスト」というやつです。
これをやっていると、やったことが目に見えて、ちょっとした達成感も得られます。
ふく子にとっては“頭の整理”になる時間です。
メリットは、書くことで自然に考えがまとまり、1日の見通しが立つこと。
そして、終わった予定に線を引くと「今日もやったぞ〜」という感覚が得られて気持ちがいいです。
デメリットは、手帳を持ち歩かないと意味がないこと。
あと、毎日書くのをサボると、すぐに使わなくなってしまいます。これは習慣づけがカギです。
●視覚的記憶の活用(色分け・写真)
ふく子は「見たもの」のほうが記憶に残りやすいタイプなので、予定やメモを色で分けたり、忘れそうな情報をスマホで写真に撮ったりしています。
たとえば、学校の配布プリントはすぐ無くすので、スマホでパシャッと撮って保存。
それを見返せば「何時に集合だったっけ?」がすぐ分かります。
メリットは、言葉で覚えるよりも記憶に残りやすいこと。
特に色や形で記憶する方にはおすすめの方法です。
デメリットは、「どこに保存したっけ?」と写真が埋もれがちなこと。
使うなら、自分なりのルール(フォルダ名や日付の書き方)を決めると混乱しにくいです。
これがおすすめ
ふせんを貼るだけでも、リマインダーが1回鳴くだけでも、「思い出すきっかけ」さえあれば、それだけで生活がラクになるとふく子は感じています。
上記のことも用途を分けてやっていますが、一番集中して情報を入れているのが下記のアプリです。
PTAで使っていたこともあって、操作が慣れていて使いやすいです。
家族と予定を共有することもできる「TimeTree」も便利
これは家族やパートナーと予定を共有することもできるカレンダーアプリです。
ふく子のように、子どもが3人いて、それぞれの予定がバラバラだと「今日は誰が何時にどこへ?」が頭の中で混乱してしまうことがよくあります。
そんなときに、スマホひとつで予定を見渡せるアプリがあると、ほんの少し気持ちがラクになるのです。
TimeTreeってどんなアプリ?
TimeTreeは、普通のカレンダーアプリと違って、「誰かとカレンダーを共有すること」に特化しています。
たとえば、家族全員でひとつのカレンダーを使って、それぞれが予定を書き込むことができます。
「ママ、明日お弁当いらないよ」なんて情報をTimeTreeに入れておけば、口頭で聞き逃しても、カレンダーで確認できます。
地味ですが、こういうのがとても助かります。
アプリ初心者でもできる簡単な使い方(基本の流れ)
- アプリをインストール(無料)
- 自分のアカウントを作る(メールアドレスかLINE連携)
- 「カレンダーを作成」して、共有したい相手を招待(LINEやメールで送れる)
- 日付をタップして、予定を入力するだけ!
予定には「タイトル・時間・メモ」などもつけられて、色分けもできるので、誰の予定かが分かりやすくなります。
TimeTreeを使ってよかったと感じたこと(メリット)
- 家族で「聞いてない」「言ったよ!」のすれ違いが減る
- 予定がひとつにまとまるので、頭の中がスッキリ
- スマホでサッと確認できるので、手帳を開く手間がない
- 「お弁当」「振込」「塾の時間」など、メモ機能で細かい情報も書ける
- 通知をONにすればリマインダーも鳴って忘れにくい
ちょっと気をつけたいこと(デメリット)
- 家族全員がスマホを持っていないと共有できない
- アプリに慣れていない人は「見ない」ことがある(うちの子はそう)
- 書き込むのを忘れると、意味がなくなる(結局“見える化”が大事)
- 通知が多いとウルサく感じることも。設定調整が必要
ふく子の使い方としては…
今は、「家族カレンダー」と「ふく子個人カレンダー」の2つを作っています。
子どもの学校行事、習い事、提出物などを家族カレンダーへ。
自分の予定(病院や面談など)は、ふく子カレンダーへ。
必要があれば、ふく子カレンダーと家族カレンダーの表示を同じカレンダーに表示することもできます。
これが慣れてくると、紙の手帳よりもサッと確認できて便利なんです。
4年前の動画ですが、これが分かりやすいかなと思ったのでアップします。
まずは触ってみて下さい。
まとめ:まだ完璧じゃないけど、軽くなるだけで充分
正直、家族全員が100%このアプリを見ているかというと、そうではありません。
でも、頭の中の「把握しなきゃ」という重荷が少し軽くなっただけでも、大きな前進です。
見える化って、物理的な整理だけじゃなくて、気持ちの整理”にもつながるんだなって実感しています。
何でも詰め込んで、自分だけで覚えておこうとするのはもうやめて、こういうツールに頼ることも、50代からの賢い選択肢のひとつかなと思います。
これからも沢山失敗をすると思いますが、その都度、考えて改善していけばいいだけなので、結果、新しい学びにつながることも多いです。
老化を悲しまず、大いに挑戦してコケながらも最後には笑うことを意識しています!
すなわち、失敗は成功のもとなのです。
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